診療案内

MEDICAL

整形外科疾患

整形外科疾患

くびの痛み

1.頚椎症性脊髄症

症状:ボタンをかける、箸を使う、文字を書く等の動作が困難になります。(巧緻運動障害) 手足のしびれが出現したり、歩くときに足がもつれたりするようになることもあります。
原因:加齢による椎間板の変性や骨の変形などにより、頚椎の後ろにある神経の通り道(脊柱管)が狭くなります。その結果神経(頚髄)が圧迫され、症状が出現します。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_spondylotic_myelopathy.html

2.頚椎症性神経根症

症状:頚部や背部の痛みだけでなく、肩〜手指のしびれや痛みが出現します。うがいをする等の上を向く姿勢(頚椎後屈)で痛みが強くなります。両側の場合もありますが、通常は片側のみ症状があります。
原因:加齢による椎間板の変性や骨の変形などにより、頚髄から腕に向かう神経の通り道(神経根)が圧迫されることにより症状が出現します。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html

3.変形性頚椎症

症状:慢性的な頚部の痛み・違和感などがあります。首の曲げ伸ばしや左右へ動かすことのできる範囲が制限されることもあります。神経の圧迫を伴うようになると「頚椎症性脊髄症」や「頚椎症性神経根症」にあるような症状が出現します。
原因:加齢により生じる余分な骨(骨棘)や、椎間板の変性により骨同士の隙間が狭くなる事(椎間板腔狭小化)が原因となります。

4.頚肩腕症候群

症状:多くの頚部痛の原因となっており、特に怪我などの痛みの原因となるようなきっかけがなく生じます。頚部〜肩周囲の慢性的な疼痛があります。
原因:長時間同じ姿勢でいることや仕事でのストレスなど頚部周囲の筋肉が緊張することにより生じると考えられています。

5.頚椎捻挫・外傷性頚部症候群

症状:交通事故などの外傷後に頚部の痛みが出現することがあります。時には長期間に渡って頚部痛だけでなく、肩こり・頭痛・めまい・手のしびれなどの症状を自覚することもあります。
原因:受傷時に頚椎への損傷を避けるための防御反応で筋肉が緊張することにより生じたり、時に筋の部分断裂や靭帯損傷が生じると考えられています。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/whiplash_injury.html

6.環軸椎回旋位固定

症状:10歳以下のお子さんに多く生じます。首が左右どちらかに傾いたままの状態となります。無理に動かそうとすると強い痛みを伴います。
原因:軽微な外傷がきっかけになることがあります。また、感冒症状の後に生じることもあります。

肩の痛み

1.肩こり

症状:慢性的に首から肩・背中にかけて張った・凝った・痛い感じがして、頭痛や吐き気を伴うこともあります。通常、肩の動きは制限されません。
原因:良くない姿勢や同じ体勢での長時間の作業、運動不足、精神的なストレス、ショルダーバッグ、冷房など様々な事が原因となりえます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html

2.肩関節周囲炎

症状:特に外傷などの原因なく痛みが出現します。急性期には痛みのために肩を動かす事が困難になり、安静時や夜間にも痛みを生じます。慢性期には次第に肩の動く範囲が狭くなっていきます。
原因:原因は不明ですが、中年以上で発症することが多いため四十肩・五十肩と呼ばれることもあります。慢性期では肩周囲の関節包や筋肉が固まる(拘縮)ことにより動きが制限されます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

3.肩腱板断裂

症状:自分の力で手をあげることが困難になります。反対側の手で支えれば問題なく手を挙げる事が可能です。
原因:加齢に伴う変化や外傷により肩を挙げるために必要な筋肉(腱板)が断裂し機能しなくなります。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/rotator_cuff_tear.html

4.肩峰下インピンジメント症候

症状:肩を挙げる際にひっかかる感じがあったり、痛みを伴ったりします。特定の動作で痛みや引っかかりを感じる事があります。
原因:上腕骨と肩峰の間は狭く、肩を挙げる時に腱板などの組織が挟まれることにより引っかかりや痛みを生じます。

5.上腕二頭筋長頭腱炎

症状:肩の前の方に痛みを感じます。重いものを持ち上げたり、手を高く挙げたり、手を後ろに回す動作で痛みが出現します。
原因:上腕二頭筋腱が骨の溝(結節間溝)を通り、走行を大きく変える部分で炎症が起き、痛みが生じます。

6.石灰沈着性腱板炎

症状:夜間に突然、誘因なく激烈な疼痛を生じます。発症後から強い痛みが生じて、肩を動かす事が困難になり、睡眠を妨げられるような痛みがしばらく持続することもあります。
原因:肩の腱板の中に石灰(リン酸カルシウム結晶)が沈着して急性の炎症を生じることによって疼痛が生じます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/calcific_tendinitis.html

7.野球肩

症状:投球動作で振りかぶった時(コッキング期)や投げ終わった時(フォロースルー期)などに肩の痛みがあります。
原因:関節の緩さ(関節弛緩性)や肩を安定させる組織の損傷(腱板損傷・関節唇損傷)など様々な原因があります。成長期では骨が成長する部分(骨端)の問題を生じていることもあります。

腰の痛み

1.急性腰痛症

症状:いわゆる「ぎっくり腰」で、重いものを持った際や起き上がった際に急に腰が痛くなります。普段は問題なく行なっている動作でも急に痛みが出現することもあります。痛みがひどい場合にはその体勢のまま動けなくなってしまうこともあります。通常足の痛みやしびれは伴いません。
原因:様々な原因がありますが、筋肉を傷めたり骨同士をつなぐ靭帯を傷めていることもあります。

2.腰部脊柱管狭窄症

症状:腰痛は軽度の場合が多く、安静時にはほとんど無症状です。長時間立っていたり、連続して歩いたりしていると太ももや膝から下のしびれや痛みが出現します。しかし、前かがみになったり、腰かけたりして休むとしびれや痛みは消失します。(間欠跛行)
原因:加齢による椎間板の変性や骨の変形などにより、腰椎の後ろにある神経の通り道(脊柱管)が狭くなります。その結果神経(脊髄・馬尾)が圧迫され、症状が出現します。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html

3.腰椎椎間板ヘルニア

症状:腰痛や臀部痛、下肢の痛みやしびれが出現し、足に力が入りにくくなります。仰向けで横になって足を挙げていくと痛みが誘発されます。
原因:背骨の間にあり、クッションの役割をしている椎間板が脱出する事により神経を圧迫し、症状の原因となります。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_disc_herniation.html

4.腰椎すべり症

症状:腰部脊柱管狭窄症と同じような症状が出ます。
原因:腰椎の不安定性があり、体の動きによって腰椎がずれるために神経の通り道(脊柱管)が圧迫されることが原因となります。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondylolisthesis.html

5.腰椎分離症

症状:腰痛や殿部の痛み、時には太ものの痛みを感じることもあります。腰を後ろに反らせたり(後屈)、左右に回したり(回旋)することで痛みが強くなることもあります。症状が悪化してくると「腰椎すべり症」と同じような症状が出現します。
原因:10~15歳頃の成長期に背骨に亀裂が入り癒合しないことで生じます。スポーツを行なっている人に多いとされます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondiyolysis.html

6.側弯症

症状:軽度の場合は無症状ですが、変形が強くなると左右の肩の高さに違いがでたり、肩甲骨が突出したり、腰の高さも左右非対称になったりします。時には腰背部痛を感じることもあります。
原因:原因不明の特発性側弯症と、先天的な異常によるもの(先天性側弯症)や神経や筋の異常によるもの(症候性側弯症)などがあります。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/scoliosis.html

7.脊椎腫瘍・脊髄腫瘍・転移性脊椎腫瘍

症状:怪我などの外傷歴がなく、慢性的な腰部痛が持続します。時には下肢の筋力低下、しびれや感覚障害を伴うこともあります。
原因:背骨(脊椎)や神経の通り道(硬膜内・硬膜外)あるいは神経そのもの(髄内)に腫瘍が発生することにより生じます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_cord_tumor.html

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_neoplasm.html

膝の痛み

1.変形性膝関節症

症状:主に立ち上がり動作や歩き始めに膝の痛みを感じます。次第に階段の登り下りや正座が困難になります。膝に水が溜まって違和感を感じることもあります。
原因:関節軟骨の老化による事が多いとされています。若い時に半月板損傷や前十字靭帯損傷などのけがをした場合の後遺症としても発症します。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html

2.半月板損傷

症状:膝の曲げ伸ばし動作の際に引っかかりを感じます。時には急に膝が動かせなくなる「ロッキング」という状態になり歩けないほど痛くなります。膝に水が溜まり痛みを生じることもあります。
原因:膝のクッションと安定化の役割を果たしている半月板が、スポーツによるけがや年齢による変性により損傷して生じます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/meniscal_tear.html

3.膝靱帯損傷

症状:膝の痛みや不安定性を伴います。特に曲げ伸ばしや足をついて歩く際などに強い痛みを感じます。
原因:通常、スポーツや事故などの外傷が原因となります。靭帯に大きな力が加わることにより、靭帯断裂を起こしたり、靭帯の付着部が剥がれてしまいます。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ligament_injury_of_th_knee.html

4.大腿骨・脛骨骨壊死

症状:特に外傷などの原因なく生じます。初期には夜間に痛みが悪化するのが特徴的です。次第に歩行時にも痛みを伴うようになってきます。
原因:骨への血流障害や、繰り返しかかる小さな負荷による力学的脆弱性が原因とされていますが、はっきりとした原因はよくわかっていません。

5.オスグッド病

症状:スポーツ活動を行う10~15歳ぐらいの子供に多く、膝のお皿の骨の下が出っ張ってきて痛みを伴います。時には赤く腫れたり、熱をもったりすることもあります。
原因:大腿四頭筋が膝蓋腱を通して脛骨付着部を牽引することにより生じます。膝を繰り返し伸ばす動作を行うことが原因となります。

日整会HP
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osgood_schlatter.html

6.その他のスポーツ関連膝障害

大腿四頭筋腱付着部炎、膝蓋腱炎、鵞足炎、腸脛靭帯炎

症状:スポーツ活動時に膝が痛くなります。悪化してくると日常生活でも痛みを伴うようになってきます。
原因:多くの場合、筋肉や腱が骨に停止する所(付着部)の炎症により生じます。筋力や筋肉の柔軟性の不足、アンバランスなどにより過度の負荷がかかることによります。