急激な温度差に注意!健やかに過ごすためのヒートショック対策
立春を過ぎ、日差しにわずかな春の兆しを感じる日も出てきましたが、風はまだ冷たく乾燥した日が続いています。 2月はインフルエンザや風邪が流行しやすく、油断できない時期です。
この時期、私たちが特に気をつけたい健康リスクが「ヒートショック」です。今回は、寒い冬を安全に乗り切るための大切なポイントをまとめましたので、ぜひ日々の生活にお役立てください。
【ヒートショックの正体と心身への影響】
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、心臓や脳に過度な負担がかかる現象です。例えば、暖かい居間から暖房のない寒い脱衣所へ移動した際、体は熱を逃がさないよう血管を収縮させ、血圧が急上昇します。
その後、熱い湯船に浸かると血管が広がり、今度は血圧が急降下します。この「血圧の乱高下」が、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす要因となるのです。
特に血圧調整機能が変化しやすいご高齢の方や、リハビリに取り組まれている皆様にとっては、日常生活の中で最も注意すべきリスクの一つといえます。
【今日からできる!ヒートショックを未然に防ぐ3つの習慣】
1.「温度差をなくす工夫」を徹底しましょう。
入浴の15分前から脱衣所に小型の暖房器具を置いたり、浴室の壁にシャワーでお湯をかけて蒸気で室内を温めたりするのが効果的です。
2.「お湯の温度と入り方」を見直しましょう。お湯の温度は40度以下の「少しぬるめ」が理想です。まずは手足から掛け湯をし、心臓から遠い部位から徐々に慣らして入るようにしてください。
3.「水分補給と家族への声掛け」を忘れずに。入浴前後はコップ一杯の水を飲みましょう。また、入浴前にご家族に「今からお風呂に入るよ」と一言かけるだけで、万が一の際の早期発見に繋がります。
【あなたの家は大丈夫?ヒートショック危険度チェック】
□ 脱衣所に暖房器具を置いていない
□ お風呂の温度を42度以上に設定している
□ 冬場は廊下を歩くとき、足の裏がヒヤッとする
□ 入浴前に水分を摂る習慣がない
□ 寒い場所へ移動するときに無意識に肩をすくめてしまう
チェックリストで心配な点があった方は、明日からの習慣で少しだけ気にかけてみましょう。皆様の安全な冬の暮らしを応援しています。
[骨粗しょう症・スポーツ障害・認知症]
養老整形外科クリニック 【理学療法士】【松田】